第2回定例会一般質問

2018年7月16日 16時58分 | カテゴリー: 活動報告

6月27日から7月13日に開催された第2回定例会での一般質問です。6月10日の区長選挙で酒井直人新区長が誕生して初めての議会。本会議初日の施政方針説明についても質問しました。(答弁は概要です。詳細は後日中野区のホームページにアップされる議事録で確認をお願いします。)

「多様な区民参加のあり方について」

酒井新区長は施政方針説明において、今回の区長選挙は、政策決定過程での「区民参加のあり方」が問われた選挙だと述べておられます。私ども中野・生活者ネットワークは、まちづくりの主役は市民であり、暮らしやすいまちをつくるには、市民自ら暮らしやすいまちをつくろうとする人、つまり「自治する人」を増やすことが重要だと考え、活動しています。市民自治に必要なものは「参加のしくみ」であり、「参加」には「情報公開」と市民が参加する「制度」が必要だと訴えてきました。区長は施政方針説明で、区は自治基本条例で、区民の区政への参加の権利を保障し、参加の仕組みをつくってきたが、これまでに策定した計画や政策には、本来主役であるべき区民の声が十分に反映されているとは言えないと述べておられます。

自治基本条例で「区民の多様な参加を保障し、区民の意思に基づく決定と運営を行うことが基本」とされているにもかかわらず、区民の声が十分に反映されているとは言えないとおっしゃる、その原因は何だとお考えでしょうか。

(答弁)政策形成の早い段階からの情報提供の姿勢や、積極的に意見を求めていく姿勢が足りない部分があったと考えています。

当区の自治基本条例の前文だけでも7回「区民」という文字が出てくるほか、各条文には「区民」が主語として語られているにもかかわらず、「区民」の定義がありません。これでは区は誰と歩むのかが定まらず、「区民の定義」がないのは、問題であると考えます。一般的には区内在住者、在勤者、在学者が想定されますが、新宿区の自治基本条例には、これらに加え、「区内で活動する者、活動する団体」が、三鷹市や多摩市でも同様の定義があり、より広く捉える自治体もあります。

当区の自治基本条例にある「区民」の対象者について、どのようにお考えでしょうか。

(答弁)幅広い区民の方からご意見をいただきたいと考えています。区内在住、在勤、在学の方にとどまらず、利害関係のある方も含まれると考えております。

区長は、自治基本条例第3条で保障されている、区の政策の企画立案から見直しまでのすべての過程に参加する権利を実効あるものにするために、多様な方も参加できるよう開催方法も工夫していく、と述べておられ、私どもも期待するところです。

多様な市民参加の手法の一つに、ドイツで実施されている市民討議会「プラヌーンクスツェレ」があります。無作為抽出で選ばれた市民による討議会のことをいい、日本でもすでに多くの自治体で実践されてきています。2007年に多摩市が開催した市民討議会では、「これまでのように公募で集まる関心のある市民ばかりでなく、幅広い意見を聞くことができた」、また、参加者へのアンケートで、「このような市民参画に初めて参加した」方の割合が85%であったことから、「新しい参画主体となる市民の掘り起こしになった」という報告がされています。

区の政策や計画、特に今回区長は新たな基本構想の策定を表明されていますが、ここへの多様な区民参加にあたっては、市民討議会のような、これまで区政にあまり関心を寄せてこなかった方、声を出せずにいる方など、声なき声も掬い上げ、市民自治を育てる視点を持った工夫が必要だと考えます。見解を伺います。

(答弁)政策立案から政策決定、政策実施、評価に至る過程の公開や、対話集会の開催方法の見直しなどを行って、区政に参加していただけるよう工夫していきたいと考えている。市民自治を育てるということが重要だと考えている。

子どもも市民であり、社会の一員です。子どもたちが利用する公園の整備、施政方針説明にもあった中高生の活動拠点施設など、子どもが当事者となる政策や計画は、子どもの意見を引き出して施策に反映させていくことが、子どもの時から区政への参加を実感し、結果として市民自治の主体が育つことにつながると考えます。

区長が目指す「多様な区民参加」の「多様な区民」には、当然子どもも含まれるものと考えますがいかがでしょうか、伺います。

(答弁)子どもももちろん区民であり、意見を表明し、区政に参加する権利を持っていると考えています。今後も子どもの意見表明の機会づくりを工夫していきたい。主権者教育の点においても、小中学生の区民参加機会の充実は重要だと考えている。

「魅力ある公園整備について

区長は「子育て世代が楽しめる公園整備」を公約に掲げ、施政方針説明では、「子どもが楽しめる大型の複合遊具を設置するなど、公園の魅力を高め、親子で楽しめる環境を整備します」と述べておられます。公園はさまざまな人が利用する場所ですが、「子どもの育ち」に視点を置いてみると、子どもがやりたいことに挑戦できる公園、自然と親しみ、自由に遊べる公園の環境整備が必要だと考えています。

魅力ある公園整備にあたっては、木登り、穴堀り、水遊びなど、子どもができるだけ自由に遊べる公園、生物の生息空間がある公園など、子どもの遊びを保障する、多様な公園整備を目指していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(答弁)子どもにとって公園での遊びは情操教育につながるものであることから、様々な魅力ある遊びに関する環境整備が必要だと認識している。

身近な公園の再整地、機能の更新にあたっては、住民が計画づくりから参加し、課題については住民同士で話し合って解決していくような、ボトムアップ型の公園運営のしくみを検討するべきだと考えますがいかがでしょうか。

(答弁)小規模な公園については、地域環境、地域ニーズに即した公園整備が求められるため、地域に必要な機能を地域住民の間でまとめ、選択するしくみを既存公園の再整備計画策定の中で検討していきたいと考えている。

「中野区ユニバーサルデザイン推進計画」について

当区では、2017年2月に中野区ユニバーサルデザイン推進審議会の答申が出され、2018年3月に中野区ユニバーサルデザイン推進条例が可決、4月から施行となり現在、ユニバーサルデザイン推進計画策定に向けて、素案づくりが進められています。

色の感じ方である「色覚」は人によって違っており、これを色覚の多様性と言いますが、それぞれ異なる特徴を持ち、病気や加齢によっても変わることがあることから、情報がなるべくすべての人に正確に伝わるように、利用者の視点に立ってデザインすることを言います。色の選び方や組み合わせ方だけでなく、色以外の形や大きさ、言葉など、さまざまな工夫が求められます。

色の見え方に違いがある人を色弱者と言い、代表的なタイプは赤と緑の判別が苦手なタイプで、少数ですが、黄と青の判別が苦手なタイプもあります。色弱者の割合は、日本人男性の20人に一人、女性の500人に1人で、日本人全体では300万人を超えています。また、一般色覚者の方でも高齢化に伴い、眼の老化や病気によって色の感じ方が変化している人が150万人以上いると言われています。

すべての人が同じ色に見えているわけではない、色覚の多様性を理解するための啓発、すべての人に分かりやすいカラーユニバーサルデザインの視点も、計画の中に盛り込むべきだと考えます。見解を伺いましす。

(答弁)色覚も含めた多様性の理解のための普及啓発、様々な情報が全ての人にわかりやすく、正確に伝わるようにデザインする視点を、ユニバーサルデザインガイドラインや公共サインのガイドラインに盛り込み、計画の取組みとすることを考えている。

*カラーユニバーサルデザイン=「みんなに分かりやすい色使いを含めた視覚情報デザイン」のこと