福島での移動教室フォーラム

フォーラム会場の伊達市保原小学校講堂で

2月14日(土)、福島県伊達市で開催された「伊達市移動教室フォーラム」に参加しました。伊達市では、2012年度から復興支援教育事業として県外での移動教室を実施しており、14年度までの3年間で市内21の小学校すべてが一巡しました。

開催の趣旨は、放射線が子どもたちにもたらす心身への影響について長期的な観察ときめ細かな対応が求められることから、移動教室の成果と課題を共有し、長期的な保養プログラムについての方向性や課題解決を検討するためです。

フォーラムでは、移動教室によって受入側の子どもたちにも教育的成果があったことや、引率の先生方にとっても自己研鑽の機会になったこと、また、受け入れた学校の地域の方々の協力が大きかったこと、移動教室終了後に続いている子どもたち同士の交流の様子などが報告されました。

除染作業によって数値は低くなっているものの、放射能汚染がなくなったわけではありません。この実践をここで途切れさせてはいけない、これからも息長く継続させなければいけないという思いを、参加者が共有しました。

*NPO法人地域交流センター主催、伊達市・伊達市教育委員会・福島県教育委員会の後援。