平和の森公園から富士山を望む

2022年 新しい年が始まりました。
写真は平和の森公園から見える富士山です。ここ数年、新年にこの場所から富士山を眺めるのが私の恒例になっています。今年も富士山を眺められたことに喜びを感じながら、まずは平和であること、そして、コロナ危機と気候危機の真っ只中で、今こそ、支え合い、分かち合う社会の実現に向けて、社会のあり方を変換する年になることを強く願いました。

昨年はオンラインも合わせで様々な分野の方のお話をお聞きしました。その中から、私の心に深く残っている言葉のいくつかをご紹介させていただきます。

●宮桃町会長
「たとえコロナ禍の最中であっても、人の命や健康に関わる活動は中止してはならない」
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小児科医・電動車いすに乗った東京大学准教授・熊谷晋一郎さん
●人間の自立とは「Independence」ではなく「Multi -dependence」の状態にあること。すなわち、一つの依存先でなく、沢山のモノや人や制度に依存できている状態こそが自立と呼ぶに相応しい。
●一つのニーズに対して複数のサービスの選択肢がある状況が、サービスプロバイダーからサービスユーザーが支配されない重要な条件。

NPO法人シェア・マインド代表理事 松本 靖子さん
●防災備蓄食品、缶詰など寄付で寄せられたもの、社会で必要ありませんと言われているものだけで支援を行うのは、これは食糧支援なのかという疑問があった。
●自分がこれを受けとったら、健康がすごく気になる。
●(食糧支援について)人の健康を支えるものを渡したい。
*松本さんは無添加で栄養価の高い安心なスープを開発し、困窮者の仕事作りと支援の仕組みを作ろうとしています。

「人新生の資本論」の著者 斎藤幸平さん
●今どういう選択をするかが、1万年単位の影響を及ぼす力を持っている。
●SDGsは、今の生活を維持するための意識改革になっている。
●既存のパワーが今の危機を生み出している。

大熊由紀子さん
●精神病院に認知症の人を入院させるのは日本だけ。

株式会社あんど 代表取締役 西澤希和子さん(居住支援事業者)
●ケアマネの資格だけでは対応できない、福祉の仕事だけではできないことをいろいろやっていたら、居住支援になっていた。

上野千鶴子さん
●フェミニズム=「弱者が弱者のままで尊重される社会を」
●女は男のように(強者・支配者・差別者)なりたいわけではない
●生産の論理、効率の論理でなく再生産(ケア)の論理、分配の論理を