マンホールトイレ、災害時にちゃんと使える?

2017年8月20日 00時15分 | カテゴリー: 活動報告

みなさん熱心に、区の担当者に質問をしていました

区の南部にできた2つの公園

18日(金)、区民の方々と一緒に、昨年開園した「本五ふれあい公園」と「南台いちょう公園」を見学しました。区内の南部にはこれまで大規模な公園がなかったため、避難場所としての機能も期待されている公園です。当日は区の防災分野と公園分野の方から丁寧な説明を受けながら見学しました。

どちらの公園にも防災施設として、マンホールトイレ、防災井戸、災害用園内灯(ソーラー園内灯)、防災倉庫、発電機があります。災害用の園内灯には充電器が設置されていて、たとえ雨が降っても1週間は点灯するそうです。

マンホールトイレ。中が見えるよう開けていただきました

「実際に使う」ことがどれだけ想定されているのか

私はこれまで一般質問で、災害時のトイレ問題を取り上げてきました。排泄行為は場所や時間に関係なく、誰にとっても切実で、健康にも関わる問題だからです。

避難所や避難場所でのトイレの確保までは想定されていますが、実際に使うことを想定して必要なものが準備されているかというと、そうではないようです。

たとえば、マンホールトイレに灯りは準備されていません。各テントに懐中電灯を用意してぶら下げられるようにしておけば、それで灯りになりますが、そもそもテント内に灯りが必要と想定していないこと。また、トイレットペーパーの用意はあっても、一体どのように使うのかという想定もありません。地面に置いたとしたら、すぐに汚れたり濡れたりして使えなくなってしまいます。各マンホールトイレに紐とフックを用意しておけば、ペーパーの芯に紐を通して吊るして使えます。

清潔に使用するための清掃用具も必需品

以前浦安市の方から、経験を生かした災害対策のお話をお聞きしましたが、避難所などでのトイレはとにかく汚れるので、掃除用具を常備しておくことが大事だとおっしゃっていました。掃除をする道具などは準備していますかと尋ねましたが、こちらも用意はありませんでした。

災害時にマンホールトイレになる部分。この上に便座、テントを設置してトイレとして使用します

左の写真をご覧ください。マンホールトイレの周囲が草地となっています。少なくともテントに覆われた部分のトイレの周囲はコンクリートでないと掃除ができません。いざという時のためにマンホールトイレは用意されていますが、実際に使用した場合、今のままだと、汚れた時に使えなくなる可能性があります。せっかくの設備も、必要な時に使えないのでは意味がありません。参加者の方々から、こうした意見が出されていました。

区がさまざまな視点から防災対策をすすめていることは承知していますが、区民の方々と一緒に見学をすると、避難する住民の側から見えてくるものもあります。区はこうした意見も参考にして、さらに対策をすすめていただきたいと思います。

私たちも日頃からの備えを

災害時には区の公助だけでは対応は難しいという前提で、私たち一人ひとりの日頃の備えも欠かせません。防災担当から、水についてはいつも2リットリのペットボトル6本が常備されているように回してくださいとアドバイスがありました。6本のうち3本使ったら6本補充するという具合です。また、東日本大震災の時の火災のうち、原因が特定された火災の過半数が電気関係の出火だったことから、感震ブレーカー(地震を感知すると自動的にブレーカーを落とす)の設置についても説明がありました。中野区では特別価格で購入できるものもあります。他には、家具の転倒防止などについてもお話がありました。

見学を追える頃には、参加者の方が、自然観察会のできる公園がほしい、四季の森公園で本格的な防災訓練がしたいなどの要望も、区の担当者の方々に伝えていました。見学会を終えると、「今度は別の公園に行ってみたい」という、嬉しい声が聞こえました。